原題『First Things, Last Things』は、都市と自然とを対比的に描き、読者にアメリカの未来に不可欠な視点を提示するエッセイである。希望を描くと同時に楽観論に拘泥されない著者の視点は、リアリストの立場から理念を語る。自然保全に関する無批判な素朴さに厳しい評価を下し、同時に、経済偏重の姿勢に対しても懐疑的である。 後進国を若者に重ね、先進国を大人の使命に重ねて論じる視点など、著者の巧みな比喩が織り込まれた本作は都市論の名著と言える一冊のように思われる。
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